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Staff Column
スタッフコラム vol.2

SCALA.店 スタイリスト / ベルェベル美容専門学校卒

瀬山 紘太朗の場合

まだまだ超えていかなくてはいけない
壁がいくつもある。
お客様に、スタッフに、そしてヘアータイムに、
必要とされる存在になりたいと思う。

池田 茉莉子

  入社初日、サロンで初めて仕事をした日。フロアに落ちた髪を掃除していた瀬山紘太朗 は、先輩に肩をポンっと叩かれた。 「もうちょっとホウキ、かっこよく掃こか」

この日の瀬山は散々だった。カラー剤から肌を守るためのクリームをお客様の顔に塗る指はブルブルと震え「大丈夫?がんばって!!」 と、お客様から励まされてしまう始末。思えば 入社式の時から、とにかくずっと、ひどく緊張していた。

スタートダッシュが苦手なことは自覚している。子どもの頃から家族には、「やればできるのになぁ」と言われてきた。そう、やればできる。実は瀬山は美容専門学校 卒業前の成績表で、学年1位を取っている。入学して最初の成績は120位。期末毎に行われる表彰式は『自分以外の誰かが褒め讃えられる時間』だった。

なんやこの時間。もったいない。ならば、努力するしかない。放課後はレッスンの時間になった。まずは入賞を狙う、それが叶えばもっと上へ、少しずつ目標を上げ、ひたすら挑んだ。そうして、最後に手にした1位。自分の力を出し切れば必ず結果がついてくることを知った。それは大きな自信になった。はずなのに。軽やかにスタートをきることは、やはり難しい。

池田 茉莉子 池田 茉莉子

 ヘアータイムで新卒生がまず徹底的に叩き込まれる仕事が“ 掃除 ”と“ 片付け ”だ 。お客様にとって気持ちのいい空間を作るため、 スタッフ全員が効率よく動けるようにするため。どう片付けることで、次の準備がスムーズになるのか、それを考えることが仕事の手順を覚えることに繋がる。全てのサロンワークを支える基盤。頭ではよく分かっているつもりだった。しかしいつの間にか手が楽な方に動く。雑になる。流れ作業。そうすると考えてしまう。美容師になりたかったのにずっと掃除してる。あれ?俺、なにしてるんやろ... 焦りは不安をつれてくる。そこから、いろんなことがうまくいかないループにはまった。見事に。

食欲がなくなった。どんどん痩せていく。 心配して声を掛けてくれる先輩たちに「大丈夫です」と返す。全然、大丈夫ではなかった。悩みや焦り、ネガティブな感情を人に吐き出すのは勇気がいった。それでも、何回も声を掛けてもらえることに心がほぐれていった。話をしたいと思った。先輩たちの経験を聞きたいと思った。いろいろな先輩が、店長が、食事に連れて行ってくれた。自分の気持ちをさらけ出せるようになった。必死だった。
一生懸命もがいた 。

仕事の様子

 そしてある日ふと分かったのだ。すっと何かが馴染んでいくような気分。「もうちょっとホウキ、かっこよく掃こか」それは、最初からずっと投げかけてもらっていた言葉だ 。

小学生の頃から美容室に通っていた。担当してくれていたのは背が高くて整った顔の男性美容師。所謂、イケメン。すごくかっこいい人だった。容姿のことだけではない。 瀬山に喋り掛けながら、シザーを自由自在に 操る動作がとてつもなくかっこよかった。 シザーが動くと、鏡の中の自分の髪がどんどん変化していく、かっこよくなっていく。その様子に夢中になった。スペシウム光線で戦うウルトラマンより、様々な武器を駆使して戦う仮面ライダーが好きだった。それと同じだったのかもしれない。シザーに憧れた。自分もあんな風に“道具”を操りたいと思った。 自分だけの“ 道具 ”が欲しかった。

瀬山が今、手にしているホウキは、瀬山が人生を切り拓くのに必要な、紛れもない瀬山のための“道具”だ。意味を知り常に美しく見せることを意識すれば、それは尊い仕事になる。美しく見せることは、美容師の仕事に他ならない。もう「なにしてるんやろ」と思うことはなくなった。

家族イメージ

つい先日、お客様とスタイリストの架け橋となるべくカウンセリングを行う、ビューティーコーディネーターのテストに合格した。お客様の要望を聞き出す難しさも、お客様に名前を覚えてもらう喜びも知った。1日1日の経験をきちんと積み重ねていきたいと思う。まだまだ越えていかなくてはいけない山はいくつもある。それでも、いつになるか分からないけれど、お客様に 、スタッフに 、そしてヘアータイムに、必要とされる存在なりたいと思う。

施術風景

さぁ、やっとスタートだ。
ここから走り出す。 全速力で。



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