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Staff Column
スタッフコラム vol.3

preem店 スタイリスト / グラムール美容専門学校卒

安宅 美祐の場合

“美容師になりたい”
ずっとそう考えてきた。
それは人生を考えることと同義だった。

池田 茉莉子

 “美容師になりたい”、いつの頃からか、当たり前のようにそう思っていた。高校へ進学せず美容師になる道も考えたほど、安宅にとって美容師をめざすことは、人生を考えることと同義だった。

キッカケは幼い頃に母親がしてくれた『編み込み』だったように思う。いつもよりおめかしして家族で出掛ける時、母親は決まって安宅の髪を編み込んでくれた。まるで魔法のようにするすると形を変えてまとまっていく髪をじっと見る。ひとつにまとめて少しお姉さんっぽく、ふたつなら可憐に、いつもと違う髪型で、いつもと違う自分に変身していくことにももちろん心が弾んだが、それよりも、どうやってこの形になっていくのかが気になった。
自分にもできるかな?
まずは母親の手の動きを真似る。うまくいかないところは教えてもらう。何度も何度も夢中になって練習するうちに、編み込みは 安宅の得意技になった。中学生の頃には、文化祭や体育祭といったイベントに合わせ、友達の髪を、編み込みを使ってアレンジするようになっていた。この子にはどんな形が似合うかな?どんな風にするのが好きだろう?喜んでくれるかな?安宅の頭の中には既に小さな美容師が住み着いていた。

安宅 美祐

悩みながらも進学した高校で、安宅はヘアータイムと出会うことになる。卒業生だったヘアータイムのスタッフによる、『美容師』という職業についての講義が行われたのだ。正直なことを言うと、講義の内容は 全く記憶にない。ただ、「いいなぁ」と思ったことだけが、ずっと強烈に残っていた。高校卒業後に進んだ美容専門学校、地元での 就職を考えた時、ヘアータイムのことが自然と頭に浮かんだ。

入社半年を迎えようという今、安宅が目標 としているのは、店で使用しているシャンプーのにソムリエになることだ。お客様一人ひとりが持つ多種多様な髪の悩みを解決するため、その数は10数種類にも及ぶ。ただ『乾燥している髪にはこれ!』なんていう単純な覚え方はしたくない。シャンプーに含まれるどの成分がどのように反応し、効果をもたらすのか、それを知りたい。メーカーが開催する理論の講習にも参加した。 専門用語が飛び交う様子はまるで化学の授業のようだった。学校の勉強はちっとも好きにはなれなかったが、製品の理論を知る ことは、とても楽しい。理論の向こう側に お客様を思い浮かべることが出来るから。

仕事の様子

学び、納得した上で、お客様におすすめすることこそが、重要だと考えている。講習を受けるためには、20人のモデルへスパとトリートメントを行うことが必要だった。モデルになってくれたのは、SNSでの呼びかけに反応してくれた地元の同級生たちだ。大学へ進学した子、安宅と同じように働いている子、結婚して家庭を持った子、それぞれの道を歩く彼ら彼女らと仕事を通してつながっていくことは、地元で働く楽しみのひとつだ。懐かしい話で盛り上り、気持ちがあたたかくなる。そして、久しぶりに会うどの子も「昔から美容師になりたいって言ってたね 」と 、嬉しそうに話してくれた。

“美容師になりたい”、ずっとそう考えてきた。それは人生を考えることと同義だったから。迷いもぜず、弱音を誰にも見せることなく、とにかくひたすら歩んできた美容師への道だけど、“どんな美容師になりたいか” を具体的に考えることは、してこなかったように思う。スタイリストとして活躍している自分の姿も、全く想像できていない。自分がまだ、想像することすら難しいところにいることを、知っているからかもしれない。いつでも一番怖いのは、中途半端な知識と中途半端な技術。編み込みを夢中になって練習した幼い日から、理想を形にするのは努力のみだと知っているから。

先日シャンプーを担当したお客様から「次来る時も是非またお願いしたい」と言ってもらうことができた。初めての指名。「丁寧だった」と喜んでいただけたこと、努力が形となってお客様に伝わることは、こんなにも嬉しい。
“キレイになって喜んでもらいたい”その気持ちだけを大切に、一歩ずつひとつずつ、確かなことを積み重ねていく。

このお客様にはどんな悩みがあるだろう? どんな提案をしようか?喜んでくれるかな? 頭の中には、友達の髪をアレンジしていた頃からずっと変わらず、小さな美容師が住み着いている。

“キレイになって喜んでもらいたい”その気持ちだけを大切に、
一歩ずつひとつずつ、確かなことを積み重ねていく。



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